埼玉県さいたま市浦和区にある「調神社(つきじんじゃ)」は、鳥居がなく、境内のあちこちがうさぎで溢れています。なぜ「調(つき)」と呼び、うさぎだらけになったのか、その裏には2000年以上前から紡がれる歴史と神秘的な「月待信仰」のロマンが隠されていました。お土産・スイーツ情報まで、その魅力を余すことなくご紹介します!

うさぎ好きのテッドちゃんが外せない神社は浦和にある調神社じゃな。その土地で長年大切にされてきた鎮守様といった雰囲気で、境内のあちこちにうさぎがおるのがいいんじゃよなぁ〜

そうなんだ!手水や池の噴水、拝殿や旧本殿の彫刻など、いろんなところにうさぎさんがいて嬉しくなるんだぁ🐇🐇🐇
調神社(つきじんじゃ)の歴史とうさぎのヒミツ
調神社の歴史:なぜ「つき」と読むの?
まず…調神社って、調で「つき」と読むのが面白いですよね?
調とは、歴史の教科書にも出てくる「「租・庸・調」のあの調(貢物)のこと。つまり宮中への税金のことです。その昔、この調は「つき」とも呼んでいたそうなのです。そして、この調神社の場所は、武蔵国から集まった調(貢物)を伊勢神宮に納めるための国の保管倉庫があった場所ではないかとの由緒があります。
神社自体の歴史はかなり古く、Wikipediaによると第9代開化天皇の時代の創建と言われているのですが、「それっていつの話?」と思いきや、なんと2000年以上も前(紀元前)のお話なんですな!

テッドが将門様の小説を読んだ時、平安時代の関東がいかに水の世界だったかを知りました。川や湿地、そして今より深く内陸まで入り込んでいた東京湾。関東のあちこちが水で分断されていたのです。
そんな中で、実は浦和のあたりは5000年前からしっかりとした陸地だった場所。周りが水浸しの中で、古くから人が住める安全な土地だったからこそ、2000年以上も前からその地に土着の神様をお祭りするお社があっても全然おかしくないですよね ?

調神社はのう、平安時代の黄金期に、国が20年以上かけて整えた「延喜式」という超国家マニュアルに、武蔵国を代表する由緒ある神社のひとつとして名を刻まれた存在なのじゃな〜。古代から地域の信仰を担ってきた、なかなかに格のある古社なのじゃよ。
境内は見どころ満載!調神社のうさぎあれこれ
調神社で有名なことは、第一に鳥居がないことですが、鳥居の代わりにまず最初にお出迎えしてくれるのが狛うさぎさん↓

それから、境内に入ってすぐ右手に現れるのが、この大きなうさぎさんの口から水が出る手水。実は、いつもここの手水で手を清めさせてもらってすぐに拝殿の方に行ってしまうのですが、なんとなく気になって裏に回ったらちゃんとうさぎさんの体をしてて尻尾があったし、手水の土台にはレリーフのように…なんとたれ耳うさぎが!!



↑これはずっと気が付かなかったのですが、今回初めて気がつきました。しかも、すーさんに教えてもらいました🤣本当に、よく見るとたれ耳うさぎが二匹。そして二匹の上にももう一匹いるのか…!?これは気が付かなかった…

おやおやテッドちゃんや、うさぎは一匹、二匹ではなくて一羽、二羽と数えるんじゃぞ?

知っとるわぁ〜!でもそれって、昔の人が「四つ足の動物は食べてはいけない」というルールを破ってうさぎを食べるための屁理屈でしょう😢うさぎ大好きテッドちゃんはわかって一匹、二匹と数えているんだぁ…

こちらは拝殿の欄間彫刻ですが、実に躍動感あふれる「波兎」実にカッコ良いですなぁ〜!
境内の奥へ:神池とお稲荷さんのお社

調神社では、奥の方へ進むと「神池」と呼ばれている池があります。その昔は瓢箪池とも御手洗池とも呼ばれる池があったそうです。調神社7不思議によると、その池の魚はなぜか片目になってしまうという伝説が残っているそうです。
ちなみに、調神社の7不思議は「鳥居がない」「松の木がない」「狛犬ではなく狛うさぎ」「瓢箪池の片目の魚」「日蓮上人の駒つなぎの欅」「境内に蝿がいない」「境内に蚊がいない」だそうです。
…テッドは境内のベンチに座っていたら蚊に刺されたことはあります🤣

池を渡っていくと、こちらには末社の稲荷社があります。ガラスに覆われた中に古いお社があるのですが、実はこのお社は、以前の本殿だったものがこちらに移築されています。2017年の秋に改修工事が終わって極彩色のお社として蘇っています。

こちらも現在の拝殿に負けず劣らず、しかも彩色されたとても美しい波兎の彫刻を愛でることができます。
そもそも、なぜ「月にうさぎ」なの?
世界を巡るうさぎのロマン(中国・インドの伝説)
先ほど、神社名となった調はその昔「つき」とも読んでいたと書きましたが、この「つき」という響きから夜空の月へ、そして月待信仰へと自然に結びついていったようです。
日本人が月と言って連想するのはうさぎ…ですよね?

では、そもそもなぜ月でうさぎなの?と言ったところから、うさぎ殿に解説していただきましょう。

実はボクたちが月とセットになったのには、インド仏教に登場する「自らを犠牲にして飢えた旅人を助け、その徳を讃えられて月に姿を映されたうさぎ(手塚治虫「ブッダ」の冒頭にも登場します)」のお話や、中国の「不老不死の薬をつくる玉兎(ぎょくと)」の伝説が関係しているんだ。
こうした月とうさぎを結びつける物語が日本へ伝わり、日本独自の月のうさぎへと姿を変えていったんだ。
日本ではお餅は神様へのお供えにも使われる特別な食べ物だったから、中国で不老不死の薬をつくっていたうさぎは、やがてお餅をつく豊穣の象徴として親しまれるようになったんだよ。
浦和に深く根づいた「月待信仰」とは?
さて、次は月待信仰についてですが一体これはなんぞや?

そもそも古代から月の満ち欠けで農作業が判断されておった関係で、月は特別なものじゃった。さらに日本神話では月読命も現れる。既に奈良時代ごろには月見の文化は出ておったんじゃが、月待信仰という形に発展したのは鎌倉〜室町以降と言われておるんじゃよ。
月待信仰では十五夜はもちろん、十三夜、二十三夜など特定の日に集まり、月が出るのを待ち、豊作などを祈願したのじゃな。
面白いのは月齢によってそれぞれご本尊様がおったことじゃ。特に最も盛んだったのは二十三夜待で、ご本尊様は勢至菩薩なのじゃよ。
調神社のある浦和周辺では、古くから月待信仰が行われていたようで、現在でも月待塔などの石碑が大切に残されています。
Wikipediaによると、神仏習合の時代、調神社には玉蔵院が管理する月山寺という別当寺が隣接していました。境内には二十三夜堂というお堂があり、月待信仰と結びつきの深い勢至菩薩がお祀りされていたそうです。(ちなみに、月山寺は明治時代の神仏分離によって廃寺となっています)
神仏習合の時代の調神社は、今とは少し違う景色だったのかもしれません。調(つき)という名前から夜空の月を連想し、人々が夜な夜な集まってお月様を待ちながら祈りを捧げていた…と思うと、なんとなく神秘的な雰囲気が漂いますな。
きょうの授与品
取り扱い終了となっていた御朱印と御朱印帳
実は、今年参拝した時に社務所の建物に張り紙が出ていたことに気がついたのです↓

なんと!!去年の3月で御朱印取扱が終了していたと!!
実はテッド、コロナ以降よっぽど気が向かない限りどの神社仏閣でも御朱印はいただいていなかったのです。なので気がつきませんでした。調神社では以前からお寺の御朱印帳には書き込みしないなど神仏分離で厳しかったことは知っていますが、コロナなども重なったことで取り扱いを終了したのでしょうか。
↓は、テッドが御朱印集めをスタートする時は絶対調神社の御朱印帳から始めよう!と決めていてゲットした念願の御朱印帳です。2017年の春のことでした。今は、このとっても可愛い御朱印帳も取扱がないようです😭


今となってはとても貴重な調神社の御朱印となってしまいました…

卯年にいただいたミニ絵馬ストラップ

こちらは、2023年の卯年に参拝した時にいただいた卯年限定ミニ絵馬ストラップです。テッドは他にうさぎの人形と、お守りも持っています。
調神社へのアクセスとお楽しみ情報
JR浦和駅西口(伊勢丹のある方)から徒歩10分程度です。西口を出たら、浦和ザ・タワーの間を入って裏道を歩くとあっという間に調神社に到着します。
ちなみに、浦和の伊勢丹では調神社のうさぎさんを模した菓匠花見さんの「夢調兎」という最中が買えます。テッドは最近知ったばかりで買ったことがありません。次回帰国時に走って買いに行きます🤣
菓匠花見さん公式サイト👇
そして、実は調神社に行く時に楽しみにしているのが、お隣「北浦和」駅西口から徒歩7分のところにある有名ケーキ屋さん「アカシエ」に立ち寄ること。
今年は時間がなくて立ち寄れなかったのですが、季節によってはこんな美味しそうな「せとか」のショートケーキなどもあります。実際、店舗に行くとどのケーキも美味しそうで非常に迷うのですが、大抵、期間限定のショートケーキを注文してしまいます。この時は店内のイートインが使えず、近所の公園で食べた模様🤣↓

アカシエさんの公式サイト👇
まとめ:2000年の歴史と月のロマンが詰まった、浦和の鎮守様
調神社は雰囲気的にはその昔の村の鎮守様、というその土地の人々を守る氏神様という雰囲気を感じます。
テッドは浦和市民ではないので、外部から失礼しますという感じでいつも参拝しています。
しかし、色々と歴史を紐解いてみると、歴史の深さ、そしてうさぎと月の話にまで発展し、月待信仰にまで話が及ぶとても面白い社歴のある神社だとわかって、一層深く調神社のことを今更ながら知ることができました。また、次回参拝に行く時に違う印象で参拝することができそうです。


やっぱり神社って場所には猫ちゃんが多いですね😆
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